2009年03月26日
後書きφ(.. )

最期は主人公で終わらせました。
あまり出番が無かったもので…(*_*)
長かった…(-.-;)
此処まで読んで下さった人、ありがとうございました!
気が向いたら、番外編を更新します。
最後の文が短く終わらせましたがすみません〓
後、日記をよろしくお願いします。それと、ドラクエ5の小説も。(^O^)/
※携帯からやったので、パソコンからはおかしくみえるかも…
2009年03月26日
最終話 平和
復興作業が終わり、エイト達は息を吐いた。
ミーティアと過ごして早二年。一時も離れたことは無かった。ミーティアが離れてくれない。
皆どうしてるかなという心配は無かった。たまに城へ来てくれるから。昨日はヤンガスが来てくれた。しかも、泊まっている。
鼾にとても悩まされたが。本人の目の前で発言すれば、多分寝込むだろう。(恐らくショックで。)
ククールとゼシカは良い関係らしい。(多分。)
性格が似た者同士だから…。
「やっぱり平和が一番いいな。気持ちが静まるよ。」
平和じゃないと、気持ちが落ち着かない。
ミーティアも頷いた。
「平和だったら、貴方と一緒にいれるから。ミーティアは幸せです。」
そんな事言われたら照れる。実際は…。
剣技は、怠っては無く、城の兵士と、お手合わせをしている。正直言えば、兵士と互角では無い。
遥かに自分は強くなっていた。そう実感した。
姫を見据え、いつまでも側にいたいと思った。
ずっと…。
ミーティアと過ごして早二年。一時も離れたことは無かった。ミーティアが離れてくれない。
皆どうしてるかなという心配は無かった。たまに城へ来てくれるから。昨日はヤンガスが来てくれた。しかも、泊まっている。
鼾にとても悩まされたが。本人の目の前で発言すれば、多分寝込むだろう。(恐らくショックで。)
ククールとゼシカは良い関係らしい。(多分。)
性格が似た者同士だから…。
「やっぱり平和が一番いいな。気持ちが静まるよ。」
平和じゃないと、気持ちが落ち着かない。
ミーティアも頷いた。
「平和だったら、貴方と一緒にいれるから。ミーティアは幸せです。」
そんな事言われたら照れる。実際は…。
剣技は、怠っては無く、城の兵士と、お手合わせをしている。正直言えば、兵士と互角では無い。
遥かに自分は強くなっていた。そう実感した。
姫を見据え、いつまでも側にいたいと思った。
ずっと…。
2009年03月26日
第六十九話 英雄
空が晴れ渡り、小鳥が飛び交う。
「か…勝った…」
気抜けした声をあげ、エイトは尻餅をついた。
「終わった…で…がす」
ヤンガスがぼんやり呟く。
「全く、どうなる事やらと思ったぜ…。」
ククールは溜息を吐き、剣を収めた。でも、顔は笑っている。
「勝つっていう自信はあったんだけどね!」
ゼシカが胸を張り、頷いた。しかし、後ろで、王がわなわなと震えている。
「城はどうするのじゃ!」
「王様声がでかry」
「城がめちゃくちゃじゃー!」
エイトがそう言うが、トロデは無視をし、涙を流した。
「わしのー城がー。」
「王様、嬉し泣きしてるぜ。よっぽど嬉しかったんだろうよ。」
ククールがわざと厭味を言った。王が靴を投げ付ける。彼はすぐに手で払う。
「いいじゃねぇか。世界が滅びるよりかマシだろ?減るもんじゃ無いし。」
すると、ミーティアが駆け寄った。トロデ王の所へ。
「復興作業すれば、いいんじゃないかしら?お父様…。」
暫く、トロデは考え、頷いた。
「そうじゃな。」
皆頷いた。侵した罪は償わなければならない。
「パール!」
すると、女性の声が響いた。空から女性が舞い降りて来る。パールは顔をあげた。
「お母さん!!」
涙が溢れ、母の元へと駆け寄った。そして、抱き着く。やはり、母がいないと安心しないようだ。
「これが一番嬉しいんだよね…。人の笑顔を見るのが…。」
エイトは目を潤ませ、頷いた。ミーティアが腕を掴む。
「絶対一人にしないで下さい。私を一人にしないで。」
エイトは頷いた。
そして、パールと女性は盛大な礼を言い、先程現れた光る穴へと飛び込み、元の世界に帰る。
「じゃ、私と、レイナは帰るわ。今までありがとう。そして、さようなら…ね。」
彼女は強がり、素っ気ない礼を言うが、目は潤んでいた。レイナは素直に号泣していた。
どうしてだろう。レイナは小さい子供に見えるのは。
大人達が無くして行った純粋さを人一倍持っているからかもしれない。
そして、穴の中へ飛び込む。
穴が閉まり、二度と出ては来なかった。
元の世界へと戻って行ったのである。
「か…勝った…」
気抜けした声をあげ、エイトは尻餅をついた。
「終わった…で…がす」
ヤンガスがぼんやり呟く。
「全く、どうなる事やらと思ったぜ…。」
ククールは溜息を吐き、剣を収めた。でも、顔は笑っている。
「勝つっていう自信はあったんだけどね!」
ゼシカが胸を張り、頷いた。しかし、後ろで、王がわなわなと震えている。
「城はどうするのじゃ!」
「王様声がでかry」
「城がめちゃくちゃじゃー!」
エイトがそう言うが、トロデは無視をし、涙を流した。
「わしのー城がー。」
「王様、嬉し泣きしてるぜ。よっぽど嬉しかったんだろうよ。」
ククールがわざと厭味を言った。王が靴を投げ付ける。彼はすぐに手で払う。
「いいじゃねぇか。世界が滅びるよりかマシだろ?減るもんじゃ無いし。」
すると、ミーティアが駆け寄った。トロデ王の所へ。
「復興作業すれば、いいんじゃないかしら?お父様…。」
暫く、トロデは考え、頷いた。
「そうじゃな。」
皆頷いた。侵した罪は償わなければならない。
「パール!」
すると、女性の声が響いた。空から女性が舞い降りて来る。パールは顔をあげた。
「お母さん!!」
涙が溢れ、母の元へと駆け寄った。そして、抱き着く。やはり、母がいないと安心しないようだ。
「これが一番嬉しいんだよね…。人の笑顔を見るのが…。」
エイトは目を潤ませ、頷いた。ミーティアが腕を掴む。
「絶対一人にしないで下さい。私を一人にしないで。」
エイトは頷いた。
そして、パールと女性は盛大な礼を言い、先程現れた光る穴へと飛び込み、元の世界に帰る。
「じゃ、私と、レイナは帰るわ。今までありがとう。そして、さようなら…ね。」
彼女は強がり、素っ気ない礼を言うが、目は潤んでいた。レイナは素直に号泣していた。
どうしてだろう。レイナは小さい子供に見えるのは。
大人達が無くして行った純粋さを人一倍持っているからかもしれない。
そして、穴の中へ飛び込む。
穴が閉まり、二度と出ては来なかった。
元の世界へと戻って行ったのである。
2009年03月26日
第六十八話 残骸
残ったのは残骸だけだった。
あの四人は死んでいるに違いないと確信していた。それは多々がの妄信に過ぎなかったが。
周りを見ると、レイナのバリアで包まれているエイト達の姿。
暗黒神は目を見開いた。
「言っただろ?勇者は不滅なんだ。」
エイトが言い放った。暗黒神は歯を食いしばる。魔力を急速に回復した。
「何度やっても無駄でがす!」
ヤンガスが斧をしまい、鎌に変えた。それを全力で投げ付ける。
「どうせお前は滅びる運命なんだ。それがお前の運命なんだよ。」
ククールが皮肉に笑い、剣に意識を懲らし、地獄から雷を呼び出す。軌道を描き、雷は暗黒神を包み、悶絶する。
「私達に敵うわけないわ!諦める事ね!」
ゼシカはエルフの飲み薬を一気に飲み干し、マダンテを唱える。円を描き、大爆発を引き起こした。
「お返しよ!」
暗黒神は断末魔の悲鳴をあげた。
「こ…の我が…が…負ける…わけは…無い…滅び…るの…は」
「滅びるのはお前の方だ。暗黒神!」
エイトが言い放ち、掌から光る剣を生み出した。それは焼け付く程の電流を放ち、火花を生み出す。エイトは一回転し、それをぶつけた。
電流と火花が一気に襲い掛かり、暗黒神は断末魔の悲鳴をあげ、跡形もなく滅びた。
平和が戻ったのだ!
あの四人は死んでいるに違いないと確信していた。それは多々がの妄信に過ぎなかったが。
周りを見ると、レイナのバリアで包まれているエイト達の姿。
暗黒神は目を見開いた。
「言っただろ?勇者は不滅なんだ。」
エイトが言い放った。暗黒神は歯を食いしばる。魔力を急速に回復した。
「何度やっても無駄でがす!」
ヤンガスが斧をしまい、鎌に変えた。それを全力で投げ付ける。
「どうせお前は滅びる運命なんだ。それがお前の運命なんだよ。」
ククールが皮肉に笑い、剣に意識を懲らし、地獄から雷を呼び出す。軌道を描き、雷は暗黒神を包み、悶絶する。
「私達に敵うわけないわ!諦める事ね!」
ゼシカはエルフの飲み薬を一気に飲み干し、マダンテを唱える。円を描き、大爆発を引き起こした。
「お返しよ!」
暗黒神は断末魔の悲鳴をあげた。
「こ…の我が…が…負ける…わけは…無い…滅び…るの…は」
「滅びるのはお前の方だ。暗黒神!」
エイトが言い放ち、掌から光る剣を生み出した。それは焼け付く程の電流を放ち、火花を生み出す。エイトは一回転し、それをぶつけた。
電流と火花が一気に襲い掛かり、暗黒神は断末魔の悲鳴をあげ、跡形もなく滅びた。
平和が戻ったのだ!
2009年03月26日
第六十七話 最期の闘い
槍を収め、エイトは天に手を差し延べた。魔力を注ぎ、意識を集中する。電流が集まり、やがて、火花をあげ、放電する。閃光が走り、幾つもの稲妻が縦に走った。そして、暗黒神を打ちのめした。
勇者と認められたものが使える呪文、雷系ギガデイン。
雷が静まり、辺りが黄色い煙りが漂う中、ヤンガスにククールは意識を凝らす。バイキルトを唱えられたヤンガスは、斧を持ち、空高く舞い上がり、一回転し、暗黒神を切り裂く。暗黒神に脱力感を与えた。
守備力を下げる兜割り。
ゼシカは、気を高め、意識を集中する。瞼を閉じ、両手を空に揚げた。全神経を虚空に懲らし、全魔力を解放する。そして、カッと目を開けた。
「マダンテ」
唇から呪文が漏れ、魔力が炸裂する。反動を踏ん張り、魔力は軌道を描き、大爆発を起こす。
ゼシカは荒い息を吐きながら、暗黒神を睥睨する。紫色の巨体は骨肉がはみ出し、口からは呻き声が出ている。
「我がをよくも…!」
暗黒神は目をつぶり、意識を集中した。体力が急速に回復していく。
「…ちっ。一気に斃さなきゃな!」
ククールが舌打ち混じり、柄を握る。暗黒神といっても、不完全だ。強さは上がっても、防御力は下がっているような気がする。
そして、暗黒神は全魔力を解放し、解き放った。ゼシカと同じ呪文、マダンテ。
ただ破壊の為に開発された魔法が、エイト達に襲い掛かる。
城ごと破壊する。
勇者と認められたものが使える呪文、雷系ギガデイン。
雷が静まり、辺りが黄色い煙りが漂う中、ヤンガスにククールは意識を凝らす。バイキルトを唱えられたヤンガスは、斧を持ち、空高く舞い上がり、一回転し、暗黒神を切り裂く。暗黒神に脱力感を与えた。
守備力を下げる兜割り。
ゼシカは、気を高め、意識を集中する。瞼を閉じ、両手を空に揚げた。全神経を虚空に懲らし、全魔力を解放する。そして、カッと目を開けた。
「マダンテ」
唇から呪文が漏れ、魔力が炸裂する。反動を踏ん張り、魔力は軌道を描き、大爆発を起こす。
ゼシカは荒い息を吐きながら、暗黒神を睥睨する。紫色の巨体は骨肉がはみ出し、口からは呻き声が出ている。
「我がをよくも…!」
暗黒神は目をつぶり、意識を集中した。体力が急速に回復していく。
「…ちっ。一気に斃さなきゃな!」
ククールが舌打ち混じり、柄を握る。暗黒神といっても、不完全だ。強さは上がっても、防御力は下がっているような気がする。
そして、暗黒神は全魔力を解放し、解き放った。ゼシカと同じ呪文、マダンテ。
ただ破壊の為に開発された魔法が、エイト達に襲い掛かる。
城ごと破壊する。
2009年03月26日
第六十六話 決戦
エイトは大きく息を吸う。ククールはそれに合わせ、彼に狙いを定める。意識を集中し、魔力を注いだ。
「バイキルト」
エイトに黄金色の霧が包み込む。
筋力倍増呪文バイキルト。
彼はにっと笑い、素早く槍で懐を狙った。一か八かの突き。
エイトは息を詰めた。しかし、それは成功し、暗黒神に大打撃を与えた。紫色の鮮血が迸しり、彼の服を汚した。さっと彼は後ろに下がり、ヤンガスに場を譲った。
顔を顰め、暗黒神は、虚空に何かを呟く。すると、虚空から隕石が墜落し、降り注ぐ様にエイト達に当たった。
「愚民の分際で!大概にしろ!!」
怒号をあげ、暗黒神は杖を持ち、その中に有る、人一人分の大きさぐらいの球を投げ飛ばした。軌道を描き、エイトに当たる。内蔵が破裂したと思う程の痛み。
「う…っ…くそ…!」
しかし、復元呪文ベホマで治された。痛みが消え、息が整ってくる。隣には武器を杖に変えたククールがいた。エイトはククールを見据える。
「安心しろ。この俺がいる限り、簡単には死人を出せないぜ」
そう言うと、彼は次の呪文に意識を凝らした
。彼の魔力はエイトが持って来たエルフの飲み薬で全快している。ゼシカも同じだ。
「フバーハ」
極度な気温差を和らげる呪文をゼシカは唱え、エイトに柔らかく微笑む。
「私達は負けないわよね。世界の為にも…あのおばあさんの為にも…。」
ゼシカが言うおばあさんは、裏の世界でククールを庇って死んだ、あのおばあさんの事だった。
ヤンガスが空高く舞い上がり、斧を暗黒神の肩を切り裂いた。そして、地面から岩が突き出し、暗黒神の巨大な全身に突き刺さる。
「烈風獣斬」
ヤンガスが静かに言い放つと、地面に降り立った。
人間にしては、あまりにも大きすぎる敵だ。
だが、一つだけ、断言出来る事が有る。
それは、何人の人間が集まり、希望を生むことが出来る事。
脆く儚いものでも、毅さを持てれば…。
「バイキルト」
エイトに黄金色の霧が包み込む。
筋力倍増呪文バイキルト。
彼はにっと笑い、素早く槍で懐を狙った。一か八かの突き。
エイトは息を詰めた。しかし、それは成功し、暗黒神に大打撃を与えた。紫色の鮮血が迸しり、彼の服を汚した。さっと彼は後ろに下がり、ヤンガスに場を譲った。
顔を顰め、暗黒神は、虚空に何かを呟く。すると、虚空から隕石が墜落し、降り注ぐ様にエイト達に当たった。
「愚民の分際で!大概にしろ!!」
怒号をあげ、暗黒神は杖を持ち、その中に有る、人一人分の大きさぐらいの球を投げ飛ばした。軌道を描き、エイトに当たる。内蔵が破裂したと思う程の痛み。
「う…っ…くそ…!」
しかし、復元呪文ベホマで治された。痛みが消え、息が整ってくる。隣には武器を杖に変えたククールがいた。エイトはククールを見据える。
「安心しろ。この俺がいる限り、簡単には死人を出せないぜ」
そう言うと、彼は次の呪文に意識を凝らした
。彼の魔力はエイトが持って来たエルフの飲み薬で全快している。ゼシカも同じだ。
「フバーハ」
極度な気温差を和らげる呪文をゼシカは唱え、エイトに柔らかく微笑む。
「私達は負けないわよね。世界の為にも…あのおばあさんの為にも…。」
ゼシカが言うおばあさんは、裏の世界でククールを庇って死んだ、あのおばあさんの事だった。
ヤンガスが空高く舞い上がり、斧を暗黒神の肩を切り裂いた。そして、地面から岩が突き出し、暗黒神の巨大な全身に突き刺さる。
「烈風獣斬」
ヤンガスが静かに言い放つと、地面に降り立った。
人間にしては、あまりにも大きすぎる敵だ。
だが、一つだけ、断言出来る事が有る。
それは、何人の人間が集まり、希望を生むことが出来る事。
脆く儚いものでも、毅さを持てれば…。
2009年03月26日
第六十五話 暗黒神
「エイト!!ヤンガス!」
ゼシカとククールの声が張り詰めた。二人共、傷を負っている。
「パール君だった?お母さんは?」
ゼシカが問い掛けるが、首を横に振るった。やっぱりいないらしい。
「早く私は帰りたいですわ。」
憎まれ口を叩き、ローズら溜息を吐く。そんな彼女をレイナは睥睨した。ある意味彼女は面倒臭い事が大嫌いらしい。今はそんな細かな事は言っている場合では無いが。
「ぬぉぉおぉぉおぉぉおお」
聞き苦しい断末魔の悲鳴。虚空を見上げると、黄昏れの空が、暗黒の分厚い雲に覆われていた。魔物は蜘蛛の子を散らす様に逃げ戸惑う。虚空に見える紫色の巨大な塊。仲間達に戦慄が走った。
「まさか、本当に戦うとは…な…。」
ククールが緊張を紛らわす様に言い放つ。マントを翻し、後ろへ下がる。
「暗黒神…」
周りから放たれる邪気は、精神に誤作動を起こしそうだ。眩暈。恐怖感による吐き気。前よりか、遥かに強さは変化していた。背筋に悪寒が走る。
「…貴様ら…よくも…」
暗黒神は巨体を揺らせ、四人を睨んだ。睨まれるだけで、迫るような圧迫感。武器を持つ手が震えた。
「兄貴…武者震いがしますや。」
ヤンガスがエイトに引き攣った笑みを送った。エイトは頷き、虚空を見上げる。
「僕も…だよ。」
身体は拒否するように軋んだ。それでも進むしか無いだろう。
ひたすら前へ。
エイトはパール、王、姫を後ろへ下げ、前に出た。それに合わせるかのように、仲間達も前に出た。
「我がの恐怖を骸に刻むがいい。そして、復讐を果たしてやる!!」
ゼシカとククールの声が張り詰めた。二人共、傷を負っている。
「パール君だった?お母さんは?」
ゼシカが問い掛けるが、首を横に振るった。やっぱりいないらしい。
「早く私は帰りたいですわ。」
憎まれ口を叩き、ローズら溜息を吐く。そんな彼女をレイナは睥睨した。ある意味彼女は面倒臭い事が大嫌いらしい。今はそんな細かな事は言っている場合では無いが。
「ぬぉぉおぉぉおぉぉおお」
聞き苦しい断末魔の悲鳴。虚空を見上げると、黄昏れの空が、暗黒の分厚い雲に覆われていた。魔物は蜘蛛の子を散らす様に逃げ戸惑う。虚空に見える紫色の巨大な塊。仲間達に戦慄が走った。
「まさか、本当に戦うとは…な…。」
ククールが緊張を紛らわす様に言い放つ。マントを翻し、後ろへ下がる。
「暗黒神…」
周りから放たれる邪気は、精神に誤作動を起こしそうだ。眩暈。恐怖感による吐き気。前よりか、遥かに強さは変化していた。背筋に悪寒が走る。
「…貴様ら…よくも…」
暗黒神は巨体を揺らせ、四人を睨んだ。睨まれるだけで、迫るような圧迫感。武器を持つ手が震えた。
「兄貴…武者震いがしますや。」
ヤンガスがエイトに引き攣った笑みを送った。エイトは頷き、虚空を見上げる。
「僕も…だよ。」
身体は拒否するように軋んだ。それでも進むしか無いだろう。
ひたすら前へ。
エイトはパール、王、姫を後ろへ下げ、前に出た。それに合わせるかのように、仲間達も前に出た。
「我がの恐怖を骸に刻むがいい。そして、復讐を果たしてやる!!」
2009年03月24日
第六十四話 厄介
城に到着して、かなり時間が経った。否、自覚というよりも、自然にそう思っただけの事だが。
今は時の流れを気にしている時間は殆ど無い。
魔物が限りなく襲い掛かって来る。何体葬ったかは分からないぐらい。
蚯蚓に似た魔物。
原形を留めておらず、腐敗している人型の魔物。
蝿の形をし、飛び回り、空気を零下に凍らせ、一気に氷柱に変化させ、それを落とす呪文、マヒャドばかりを唱える魔物。
悪魔の尻尾が生えており、槍で刺して来る。巨大な姿で、極大爆発呪文、イオナズンばかり唱えてくる魔物。
イオナズンは厄介で、瞬時に大火傷を負ってしまう。最悪の場合は死だ。
ゼシカの攻撃呪文の勢いを和らげるマジックバリアという呪文を使わなかったら、きっと大火傷を負っていたのに違いない。
黄昏れた虚空は見下ろす様に、ククール達を見ていた。
「何体かかって来るのよ!?きりが無いわ!」
魔力はかなり少なくなり、気力が尽きそうになる。
文句を言う暇は与えてはくれない。そんな時間があれば、戦いに重視するだろう。
「さあな。余程暇なんだろうな。奴ら。」
ククールが魔物を睥睨した後、素早く跳躍し、剣を翻した。彼もまた、呼吸が荒く、傷を負っている。しかし、細かな傷だから心配は無かった。
終止符が無い闘いに、半ば嫌気がさしている。
姫と、王を二人で守り、闘い抜くのは正直無理があった。
「…くっ」
怪鳥の嘴がククールの腹を貫く。服が血に染まり濡らした。ポタポタと血の線を描きながら、地面に滴り落ちた。激痛が骨の髓まで染みる。
素早く魔力を手に集め、復元呪文ベホマを唱える。
疲労のせいもあり、体力は完治してはいないが、痛みは取り除かれた。
「…ちっ。厄介だな。」
軽い舌打ちと共に出てきたのは溜息。ゼシカの回復と、自分の回復に重視していた為、魔力はからっしき無くなっていた。苛立ちが募る。
「キャッ!」
ミーティアが派手に転んだ。慌てて王が駆け寄った。
「しまった…!」
ククールが思わず声を漏らした。
油断していた…!
彼の背筋に戦慄が走った。悪寒が走る。
「姫さん!!危ねぇ!」
ククールが叫ぶ。目の前には猪に似た魔物が迫っていたから。彼は距離が少し離れていた為、姫を救えなかった。
ミーティアは目をつぶった。
すると、空から幾度の電流が魔物を貫いた。火花をあげ、肉の焦げる臭い。そして、鼓膜が破れると思う程の轟音。
魔物は感電し、断末魔の悲鳴をあげた。
この呪文を唱える人物は一人しかいない。
「此処にいたのか!ゼシカ!ククール!!」
今は時の流れを気にしている時間は殆ど無い。
魔物が限りなく襲い掛かって来る。何体葬ったかは分からないぐらい。
蚯蚓に似た魔物。
原形を留めておらず、腐敗している人型の魔物。
蝿の形をし、飛び回り、空気を零下に凍らせ、一気に氷柱に変化させ、それを落とす呪文、マヒャドばかりを唱える魔物。
悪魔の尻尾が生えており、槍で刺して来る。巨大な姿で、極大爆発呪文、イオナズンばかり唱えてくる魔物。
イオナズンは厄介で、瞬時に大火傷を負ってしまう。最悪の場合は死だ。
ゼシカの攻撃呪文の勢いを和らげるマジックバリアという呪文を使わなかったら、きっと大火傷を負っていたのに違いない。
黄昏れた虚空は見下ろす様に、ククール達を見ていた。
「何体かかって来るのよ!?きりが無いわ!」
魔力はかなり少なくなり、気力が尽きそうになる。
文句を言う暇は与えてはくれない。そんな時間があれば、戦いに重視するだろう。
「さあな。余程暇なんだろうな。奴ら。」
ククールが魔物を睥睨した後、素早く跳躍し、剣を翻した。彼もまた、呼吸が荒く、傷を負っている。しかし、細かな傷だから心配は無かった。
終止符が無い闘いに、半ば嫌気がさしている。
姫と、王を二人で守り、闘い抜くのは正直無理があった。
「…くっ」
怪鳥の嘴がククールの腹を貫く。服が血に染まり濡らした。ポタポタと血の線を描きながら、地面に滴り落ちた。激痛が骨の髓まで染みる。
素早く魔力を手に集め、復元呪文ベホマを唱える。
疲労のせいもあり、体力は完治してはいないが、痛みは取り除かれた。
「…ちっ。厄介だな。」
軽い舌打ちと共に出てきたのは溜息。ゼシカの回復と、自分の回復に重視していた為、魔力はからっしき無くなっていた。苛立ちが募る。
「キャッ!」
ミーティアが派手に転んだ。慌てて王が駆け寄った。
「しまった…!」
ククールが思わず声を漏らした。
油断していた…!
彼の背筋に戦慄が走った。悪寒が走る。
「姫さん!!危ねぇ!」
ククールが叫ぶ。目の前には猪に似た魔物が迫っていたから。彼は距離が少し離れていた為、姫を救えなかった。
ミーティアは目をつぶった。
すると、空から幾度の電流が魔物を貫いた。火花をあげ、肉の焦げる臭い。そして、鼓膜が破れると思う程の轟音。
魔物は感電し、断末魔の悲鳴をあげた。
この呪文を唱える人物は一人しかいない。
「此処にいたのか!ゼシカ!ククール!!」
2009年03月04日
お知らせ
現在、小説のネタが無くて困っています。
なので、過去記事を、書き直そうと思います。
八月に更新した、聖地崩壊の物語を、手を加えたいです。
それと、最近、体調が日に日によって変わりやすいので、更新が大幅に遅れています・・。
花粉症なので、目安は四月ぐらいが丁度いいかと・・・・。
高校の準備もあるので。
なので、過去記事を、書き直そうと思います。
八月に更新した、聖地崩壊の物語を、手を加えたいです。
それと、最近、体調が日に日によって変わりやすいので、更新が大幅に遅れています・・。
花粉症なので、目安は四月ぐらいが丁度いいかと・・・・。
高校の準備もあるので。
2009年02月02日
第六十三話 想いは人を造り変えていく
真っ暗な空間に、三人取り残されていた。
それに、殺風景だろう。景色さえ、悪趣味な物が無差別に置かれていた。
悪趣味というのは、さっきから鼻を突く‘何か‘の匂い。
まるで、人間の‘血液‘の匂い。
血痕が所々広がっている。後ろで子供・・・パールの姿が目に入った。
「大丈夫、お母さんきっと、見つかるよ。」
確信は無い。けれど、信じるしか無かった。
一筋の希望を。
「とにかく、此処でウロウロしてても始まらない。」
ヤンガスの姿は曖昧だが、何となく分かる。
手を引き、先程ゼシカとククールが落下した所を見据えた。
穴は塞がっており、痕跡すら無かった。
すると、刹那に、淡い光がエイト達を包み込んだ。
「一国の姫の所へ行きなさい・・・。貴方のこれからする事はまずそれから・・・・・。」
ハッとし、エイトは弾かれた様に辺りを見渡す。だが、何の影も無い。
澄んだ声は、明らかに女性の声だった。
「行きなさい・・・・心配しなくても良い・・。貴方たちの仲間は・・・其処にいる・・・・そして暗黒神と戦って。」
それだけ告げると、声の主は音も無く、消え去った。
そして、眩しい光は強まり、意識が軽く薄らいだ。
それに、殺風景だろう。景色さえ、悪趣味な物が無差別に置かれていた。
悪趣味というのは、さっきから鼻を突く‘何か‘の匂い。
まるで、人間の‘血液‘の匂い。
血痕が所々広がっている。後ろで子供・・・パールの姿が目に入った。
「大丈夫、お母さんきっと、見つかるよ。」
確信は無い。けれど、信じるしか無かった。
一筋の希望を。
「とにかく、此処でウロウロしてても始まらない。」
ヤンガスの姿は曖昧だが、何となく分かる。
手を引き、先程ゼシカとククールが落下した所を見据えた。
穴は塞がっており、痕跡すら無かった。
すると、刹那に、淡い光がエイト達を包み込んだ。
「一国の姫の所へ行きなさい・・・。貴方のこれからする事はまずそれから・・・・・。」
ハッとし、エイトは弾かれた様に辺りを見渡す。だが、何の影も無い。
澄んだ声は、明らかに女性の声だった。
「行きなさい・・・・心配しなくても良い・・。貴方たちの仲間は・・・其処にいる・・・・そして暗黒神と戦って。」
それだけ告げると、声の主は音も無く、消え去った。
そして、眩しい光は強まり、意識が軽く薄らいだ。


