番外編 邯鄲の夢は滑稽?{ククール編}

次は、エイトとヤンガス編です。{これが終わったら・・・}
{ってかメインエイトなのに、初めからきちんとしないと・・・・icon10
そのうちククールに乗っ取られてしまう。主役icon10
まぁ、充分乗っ取られていますがicon10{性格があれだからicon08
案外存在感が無いのはヤンガスか、ゼシカなんだよなぁ・・・・icon11
エイトの場合、口調は無口の方だから難しいんだよなぁ・・・考えるの(^^☆)
それにかなり長いですicon10{今までよりも・・・・。face08
団長は、マルチェロです。{M字・・・。}icon09
では、始めますface01



「てめぇはもう、袋のネズミ同然だぜ」
憎々しげに放った言葉には、いつもの軽い口調は含まれて居なかった。
いつまでも底冷えしていた。
「ほう・・・。この私が?笑える冗談ですねぇ」
「ほざくのも大概にしたらどうだ?その口、二度と開かねぇ様にしてやろうか?」
道化師は、笑った。馬鹿にしたような笑い方だった。
「貴様のせいで、何もかも滅茶苦茶に壊れたんだよ。院長は死ぬ。修道院・・・居たくなかったが、追い出された。
絶対仇は討ってやる。」
禍々しい気は、勢いを強めた。

広々とした大空が広がっている。
しかし、相変わらず、修道院の中は腐っていた。
金のために、適当な祈りを捧げ、悪口を叩かれた。
最も嫌なのは、聖堂騎士団長の事だった。
自分の腹違いの兄貴なのに、同じ空気吸ってるだけで腹が立つ。
急に拷問室に呼ばれ、まずいと思った。
「まったく、出来損ない奴だ。」
昨日、ポーカーで、如何様がばれてしまい、騒ぎが起こった。
喧嘩になってしまい、エイト達が、止めたのだ。
酒場に来ていた、他の聖堂騎士団が言い上げたのだろう。
「流石、団長。お耳が早いことで」
嫌味が言えるのは、多分ククールだけだろう。
他は逆らおうとしなかった。
また、説教を喰らったが、そんな事はお構い無しだった。
互いが、嫌っていた。
「ククク。またお説教かぁ・・・?」
同僚の聖堂騎士団員がからかって来る。
しかし、忽然と無視を続けた。
「おい・・・・ククール・・・もしかして、怒ったのか?」
「別に。」
わざと底冷えした単語を作った。
後ろでは、修道僧と嫌味を言っているのが聞こえた。
今日の夕方は酒場に行く予定だったが、五月蝿い説教が入った為行けなくなった。

謹慎処分だって?ふざけやがって。
怒りが込み上げる中、昨日会った旅人とであった。
何でまた・・・こんな所に出会った?
昨日、酒を飲んでおり、あまり覚えていなかった。
「あんたら・・・何しに来た?」
ゼシカが、指輪を見せつけ、怒鳴った。
昨日、どさくさに紛れて渡したっけ・・。
どんだけ飲んだんだよ・・・・俺・・・・・。
一瞬呆れを感じ、時折紛れてくる邪気を感じて、伝えた。
「そうだ・・!此処で、今さっき、道化師の格好した奴が此処を通ったらしい。
俺は謹慎かかってるから、あんたらだけで院長の部屋へ向かってくれ。
殺されるかもしれない・・・。別の道で行ってくれ。くれぐれも頼んだぞ。」
エイトは、一目散に、旧修道院へと向かった。

その間、立ってるだけでは気が済まなかった。
外へ出れば、間違いなく追い出されるだろう。
此処を追い出されば、居場所は無かった。
「ーっち。ったく、兄貴も面倒臭いことしやがって。」
腕組をし、壁に凭れ掛かって、他の案を考える。
橋は、石頭の馬鹿共が見張っており、院長の部屋など行けない。
此処で大人しく待てと言うわけか・・・・。
「・・・・・生憎、型破りなのが俺の性格でね。」
扉を開け、中庭へ向かった。此処なら外では無い。
上空を見上げると、熱い太陽が視界を遮った。
壁を攀じ登る事は出来るが、何せ、距離がある・・・・・。
それに、窓からは、団長が目を光らせていた。
ククールは苦笑すると足早に去った。
「あの鷹め・・・・。」
兄の視力の良さを呪った。

どのくらい時間が経っただろう・・・・。
なかなか戻ってこない。
まさか忘れているんじゃ・・・・。
「おい、ククール、団長が呼んでるぞ。」
同僚の聖堂騎士が呼んだ。
「は?何で??」
怪訝そうな顔で、拷問室・・・地下へ向かった。
何回目だ?此処。
見慣れた風景に、腹が立った。
扉を軽くノックして、開けた。
みると、あの旅人だ。
訳の分からないまま、団長に尋ねた。
「こいつらだ。ごろつきの正体は。」
ハッとし、息を呑んだ。
この馬鹿、道化師を旅人と間違えている?
「こいつらの荷物を調べると、こんなものが入っていた。」
取り出すと、聖堂騎士団員だけが持てる指輪だった。
これで、旧修道院へと入り、院長の部屋へと行ける唯一の道具。
「君の指輪は何処にある?もってるなら見せてくれ。」
一瞬言葉に詰まった。
やばい・・・・・。
ある案が、脳裏を掠める。
指輪を強引に奪い取った。
「良かった!団長の手の中にあったとは。」
打って変わって、団長の表情が変わった。
「こいつらに、奪われたんですよ。良かった見つかって。」
「何だと?」
立ち上がり、冷静に怒鳴る。
ゼシカが怒鳴り、吐き捨てるように言った。
「そう言う魂胆だったのよ。最悪だわ。」
横目で睨み、ククールは部屋を去った。
そこで、化け物が連れて行かれるのが目に入ったが・・・。

さて・・・・と。
多分あいつらは、何かされるな・・・・。
壁に凭れ、考え込んだ。 
さっきから、こんな姿勢しか取っていない様な気がする。
そんな事はどうでも良いが、このまま放っておけば、紛れも無く死刑だろう。
時間は、夜明けとともに・・・・まだ朝など来ていない。
時間はたっぷりあった。

もうすぐ夕食か・・・・・。

今日の拷問室の見張りを調べる。
そして、一人分の食事に、大量の睡眠薬を注入した。
何も知らない団員は、食事を口に運んだ。
ククールは、何気無い顔で、食事を口にする。
そして、拷問室へと向かった団員を、追いかけ、机で鼾を掻くのを確認した。
ゆっくりと、そいつから、牢屋の鍵を取り出す。
そして、忍び足で、とっとと退散した。

扉が、重い音と共に開いた。
「どういう事?」
ゼシカが、冷静に尋ねるが、顔は怒っていた。
化け物顔のトロデが、喚いた。
「馬鹿っ!折角てめえらの為に、眠らせている、石頭の馬鹿が起きちまうだろ!?」
早々に小声で言う。
そして、拷問室へ向かった。
此処で、トロデを掴み、不気味な像へ投げ入れた。
断末魔の悲鳴が上がったが、しかし、すぐに途絶えた。
そして、歓声が上がった。
そう、此処は抜け道となっていた。
埃に塗れていたが、地下を通り抜け、小屋へと辿り付いた。
其処には、雪の様な、綺麗な馬が居た。
一瞬その馬の容姿に、虜になったが、我を取り戻し、早々に立ち去った。
台無しだ。これで、追い出され・・・
一つの不気味な明かりに、目が止まった。
修道院が燃えている・・・・?
そんな馬鹿な事があるのか・・・・!?
尚且つ、人一倍繊細な彼にとって邪気を感じなかったのはおかしい。
大急ぎで、修道院へ向かった。
エイト達の反応にも気付かず。

「畜生!兄貴なんていねぇじゃねぇか!?」
目に当たる所は、全て探した。
しかし、団長など見つかっては居ない。
仕方が無い。橋を渡ろうか。
大きく息を吸った。
一人で、院長へ繋がる橋を渡った。
火の手は、妨げるように襲い掛かってくる。
煙で、息が出来ないが、構わず、全力で走る。
しかし、最期の手前で、綱が切れた。
高く飛び、滑る様に院長の部屋の前まで来た。
橋が、脆くも崩れ去る。
危機一髪だった。
扉が、硬く閉ざされており、鍵が掛かっていた。
「畜生!!ビクともしねぇ・・・・!!」
蹴りを扉に入れるが、効いた様子は無かった。
すると、側に居たエイト達が目に入った。
「あんたら・・・・来てくれたのか・・・?そうだ、一緒に体当たりしてくれ。」
四人で固まり、ククールの合図で、一斉に扉へ向かって体当たりをした。
重い音を立て、扉は破壊された。
一階に倒れている、仲間の団員に駆け寄った。
慌てて抱き起こすと、息絶え絶えで、こう言った。
「道化師が・・・・は・・・早く院長を・・・・」
そう言うと、息絶えた。首を横に振り、そっと床に下ろした。
「・・・・お前らも来てくれるか?」
やや強引に、話し掛け、一緒に向かった。
断末魔の声を上げ、階段から騎士団が落ちてくる。
そいつも、道化師のことを、最期まで話していた。
全身を貫くような瘴気が一気に襲い掛かる。
ヤンガスが唸り、目の前の人物を見据えた。
「・・・・・ドルマゲス・・・・」
ゼシカが、憎々しげに、その人物の名を挙げる。
団長まで、吹き飛ばし、意識は一応あった。
慌ててククールが駆け寄ったが、ドルマゲスが、杖を軽く振った。
壁にぶち当たり、一瞬意識がぶっ飛ぶ。
鉄槌で殴られたような衝撃が走る。
壁まで、皹が入っていた。
「オディロ院長よ。さあどうする・・・?」
院長に、まるで試す様な言い方で問う。
院長は、光沢を帯びた、金色のロザリオを掲げる。
「私達は死なない。神の祝福がある限り!」
しかし、トロデが現われた途端、態度は一変する。
馬鹿にするように、道化師は笑った。
「これはこれは。トロデ王。醜いお姿で。」
トロデが怒鳴り散らそうとした矢先だった。
一瞬の出来事で、何が起こったのか、分からなかった。
紫色に光った杖は、勢いを増し、柔らかいトロデの身体を一貫した。
否、されたのは、咄嗟に庇った院長の身体だった。
呆気無く、貫かれ、無残にも殺されてしまった。
そして、身体は糸の切れた人形の様に崩れた。
嬉しそうな笑みを浮かべ、道化師は杖を見据えた。
「悲しいなぁ・・・・。神も私の味方なんて・・・・。」
高笑いをしながら、月光を浴び、月の中に姿を消した。
悔しそうに、エイト達は見据えるしかなかった。

痛い沈黙の中、一つ声が響いた。
団長は何も物を言わず、黙りこくっている。
「い・・・・・・・・院長ぉ・・・・・・?」
掠れた声が響く。しかし、屍は何も答えてはくれなかった。
見開かれた瞳には、何も映っていない。
たとえ、育て親・・・・本当の親でなくても、この人は親だと信頼していた。
いや、それ以上かもしれない。本当の子供の様に扱ってくれたこの人だからこそ・・・。
それ以上、受け入れたくない死だった。
しかし、目が、逸らせなかった。
死を確認して、そのショックで意識が飛びそうになった。
ふら付きながら、ククールは早々にその場を去った。

翌朝、雨が降りしきる中、葬式が行われていた。
皆、泣いている。
団長は、院長が最期まで、離身離さず持っていた金のロザリオを抱えていた。
空まで涙を惜しみなく流している。
エイトは、ただ一人、心が抜け切った様に涙一つ見せていないククールに目が入った。
葬式は、無事終わり、誰も居なくなった。
「・・・・・馬鹿やろう・・・・。」
誰も居なくなったその場で、俯き、独り、言葉を漏らした。
後から涙が滲んできた。

「嫌々、エイトの仲間に同意する事になったが、今日までどれほど待ち望んでいたか・・・。」

剣を握り締め、真っ直ぐ道化師に突き立てた。
「この時を、俺は待ち望んでいたのさ!!」
復讐に満ちた顔で、剣を抉った。



2008年08月03日 Posted byチャッピィーのドラクエ日記 at 22:17 │Comments(0)TrackBack(0)小説番外編

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