第六十一話 不安の中で
扉が、軋んだ音を立てながら開いていった。
二人は険しい顔で隙間を覗き、全部開いた後、歓声が響いた。
「エイト!!」
その場に不安に耐えかね、怯えている様に座っていたが、ククールに抱きつく。
「-っちょっ!!姫さん!抱きつく相手が違う・・・・!!」
一瞬呆然とし、主の顔を見据える。
通りで、’姫さん’なんか言ったのか。エイトは’姫様’と言ってくれる。
慌てたように、離れた。その顔は、どこか淋しそうで、哀しそうだった。
「エイトは、生きている。大丈夫だ。姫さん。」
「分かりました・・・・。」
ーこの人達は、世界を救った英雄なのだから・・・・。
だから・・・・。心配は・・・・無いわよね・・・・・?
必ず、帰ってきて。そして宴を皆で楽しみましょう・・・・・・。
自分に何度も何度も言い聞かせ、気持ちの整理を整えた。
「王様は・・・・?」
ゼシカの問いに、ミーティアは、ハッとした。
「いけない・・・・!図書室の方だわ!!」
「ゼシカ、急ごう、こうしている間にも、魔物がこの城を乗っ取るかもしれない。」
剣の鞘を抜き、柄を握り締める。相変わらず、剣は光を放っていた。
ゼシカも、鞭を取り出し、長い鞭を纏めて、ベルトへ取り付けた。
ミーティアを守るように囲み、離れないよう指示をする。
そして、階段を下りると、中庭に出れた。
「!!!!」
鋭い邪気を感じ、急いで、剣や鞭を取り出した。
「ゼシカは攻撃の呪文を。俺は奴の気を惹く。」
冷静に物を言い、ククールは剣を構え、跳躍した。
ゼシカは頷き、両手を構え、呪文を唱える体制に入った。
「キエエエエッ!!!」
魔物が、奇声を上げ襲ってきた。
敵は一匹。しかも空を飛んでいる。
ーまずは、羽根を切りつけば、一応空は飛べなくなるだろう。
剣では太刀が悪いと考え、慌てて弓に変えた。
怪鳥の翼に狙いを定め、一瞬羽ばたくのを止めた。
ー今だっ!!
弦が鈍い音を立てながら、一直線へと、翼へ吸い込まれた。
迸る鮮血が、ククールの服を汚した。
だが、まだ生きている。
舌打ちをする。すると、後ろで声が聞こえた。
「ククール!どいてぇ!!」
顔を顰めながら、ゼシカに場を譲った。
「イオナズン」
手を交差すると、一直線に光線が走り、軌道を描き、爆発した。
火山が爆発するかのような、凄まじい轟音と爆音。
爆風が吹き荒れ、美しい花までも、巻き込まれた。
怪鳥は悲鳴を上げ、絶命していった。
「ゼシカ、ちょっとやりすぎなんじゃねぇ?」
吹き飛んだ花や、木などを見据え、殆ど廃墟と化した城を見据えた。
溜め息を吐きながら、ゼシカは鞭を収めた。
「いいですわ。お父様に修理してもらいます。枯れた花も。此処は、いつまで経っても、朽ちる事が無い故郷です。」
「なら、いいけどな。」
ククールは、弓を袋の中に入れ、剣を装備する。苦笑混じりの顔を見て、ミーティアも苦笑した。
そして、魔物に見つからない内に、図書室の扉を開けた。
開くと、無差別にたくさんの本が並んでいる。
此処では、場違いな場所だなとつくづく思った。
「トロデ王は・・・・・っと・・・・・・」
辺りをキョロキョロと見渡し、倒れている本棚に目が入った。
いつも通りの勘では、此処が怪しいと示していた。
そして、底を持ち、力を込める。
案外重たくは無く、逆に軽かった。
戦闘の経験があったからだろう。此処まで力が発達してたとは。
「うーん・・・・・うーん・・・・」
「お父様!!!」
かなり魘されている様だが、目立った外傷は無かった。
床にしばらく寝かしておいた。
そして、トロデが目覚め、薄目を開ける。
「よぉ、おっさん。目が覚めたか・・・・?」
椅子に座り、読んでいる本を置き、トロデの方へ向いた。
「ク・・・・ククールか!!!!?何故お前たちが此処にいるのじゃ!?」
「さぁな。俺だって知らねぇよ。勝手に此処へ着いてたんだからさ。」
困惑したトロデの反応に苦笑しながら、これまでの事を話した。
頷き、トロデは狼狽した表情で語った。
「うーむ・・・・お前らが経験した事は、此処とも関係があるかもしれん・・・・・。」
「関係・・・・・?」
ククールの顔が、強張っているようにも見えた。
二人は険しい顔で隙間を覗き、全部開いた後、歓声が響いた。
「エイト!!」
その場に不安に耐えかね、怯えている様に座っていたが、ククールに抱きつく。
「-っちょっ!!姫さん!抱きつく相手が違う・・・・!!」
一瞬呆然とし、主の顔を見据える。
通りで、’姫さん’なんか言ったのか。エイトは’姫様’と言ってくれる。
慌てたように、離れた。その顔は、どこか淋しそうで、哀しそうだった。
「エイトは、生きている。大丈夫だ。姫さん。」
「分かりました・・・・。」
ーこの人達は、世界を救った英雄なのだから・・・・。
だから・・・・。心配は・・・・無いわよね・・・・・?
必ず、帰ってきて。そして宴を皆で楽しみましょう・・・・・・。
自分に何度も何度も言い聞かせ、気持ちの整理を整えた。
「王様は・・・・?」
ゼシカの問いに、ミーティアは、ハッとした。
「いけない・・・・!図書室の方だわ!!」
「ゼシカ、急ごう、こうしている間にも、魔物がこの城を乗っ取るかもしれない。」
剣の鞘を抜き、柄を握り締める。相変わらず、剣は光を放っていた。
ゼシカも、鞭を取り出し、長い鞭を纏めて、ベルトへ取り付けた。
ミーティアを守るように囲み、離れないよう指示をする。
そして、階段を下りると、中庭に出れた。
「!!!!」
鋭い邪気を感じ、急いで、剣や鞭を取り出した。
「ゼシカは攻撃の呪文を。俺は奴の気を惹く。」
冷静に物を言い、ククールは剣を構え、跳躍した。
ゼシカは頷き、両手を構え、呪文を唱える体制に入った。
「キエエエエッ!!!」
魔物が、奇声を上げ襲ってきた。
敵は一匹。しかも空を飛んでいる。
ーまずは、羽根を切りつけば、一応空は飛べなくなるだろう。
剣では太刀が悪いと考え、慌てて弓に変えた。
怪鳥の翼に狙いを定め、一瞬羽ばたくのを止めた。
ー今だっ!!
弦が鈍い音を立てながら、一直線へと、翼へ吸い込まれた。
迸る鮮血が、ククールの服を汚した。
だが、まだ生きている。
舌打ちをする。すると、後ろで声が聞こえた。
「ククール!どいてぇ!!」
顔を顰めながら、ゼシカに場を譲った。
「イオナズン」
手を交差すると、一直線に光線が走り、軌道を描き、爆発した。
火山が爆発するかのような、凄まじい轟音と爆音。
爆風が吹き荒れ、美しい花までも、巻き込まれた。
怪鳥は悲鳴を上げ、絶命していった。
「ゼシカ、ちょっとやりすぎなんじゃねぇ?」
吹き飛んだ花や、木などを見据え、殆ど廃墟と化した城を見据えた。
溜め息を吐きながら、ゼシカは鞭を収めた。
「いいですわ。お父様に修理してもらいます。枯れた花も。此処は、いつまで経っても、朽ちる事が無い故郷です。」
「なら、いいけどな。」
ククールは、弓を袋の中に入れ、剣を装備する。苦笑混じりの顔を見て、ミーティアも苦笑した。
そして、魔物に見つからない内に、図書室の扉を開けた。
開くと、無差別にたくさんの本が並んでいる。
此処では、場違いな場所だなとつくづく思った。
「トロデ王は・・・・・っと・・・・・・」
辺りをキョロキョロと見渡し、倒れている本棚に目が入った。
いつも通りの勘では、此処が怪しいと示していた。
そして、底を持ち、力を込める。
案外重たくは無く、逆に軽かった。
戦闘の経験があったからだろう。此処まで力が発達してたとは。
「うーん・・・・・うーん・・・・」
「お父様!!!」
かなり魘されている様だが、目立った外傷は無かった。
床にしばらく寝かしておいた。
そして、トロデが目覚め、薄目を開ける。
「よぉ、おっさん。目が覚めたか・・・・?」
椅子に座り、読んでいる本を置き、トロデの方へ向いた。
「ク・・・・ククールか!!!!?何故お前たちが此処にいるのじゃ!?」
「さぁな。俺だって知らねぇよ。勝手に此処へ着いてたんだからさ。」
困惑したトロデの反応に苦笑しながら、これまでの事を話した。
頷き、トロデは狼狽した表情で語った。
「うーむ・・・・お前らが経験した事は、此処とも関係があるかもしれん・・・・・。」
「関係・・・・・?」
ククールの顔が、強張っているようにも見えた。
2008年10月21日 Posted byチャッピィーのドラクエ日記 at 18:15 │Comments(0)│TrackBack(0) │小説{ドラクエ8}
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